キレイのKeyの監修者、インタビューにご協力いただいた専門家・医師様
福地裕三先生【にじいろクリニック新橋 院長・AGA治療の専門家】
2010年に山梨医科大学を卒業後、初期研修を経て、都内スキンクリニックへ勤務。
2016年にクリニック理事兼院長に就任。2021年に、にじいろクリニック新橋を開院。
AGA治療、ED治療、性感染症まで幅広い診療を手掛ける。
コラムや監修で健康・美容の正しい知見を広めるべく積極的に活動している。
AGAの治療は継続して行なっていく必要があるため、アクセスしやすい通いやすい場所にあるクリニックが望ましいです。自宅の近くや職場の近くで選ばれる方が多いです。
遠方だと継続的に通うことが難しくなります。また費用をしっかり明記してあるクリニックが望ましいです。AGAの治療は自費診療となるため、クリニックによって費用が異なってきます。
相場から大きく逸脱しているクリニックは避けたほうが良いこともあります。最後は口コミです。良すぎる口コミは参考にならないことが多いですが、悪い口コミは参考程度に把握しておいた方が良いです。
育毛剤で一番おすすめなのは「ミノキシジル」が配合された育毛剤です。AGAのガイドラインでも推奨されており、反応が良い人は発毛効果も望めることもあります。
メーカーごとに容器が工夫されていたり、多少配合してる成分が異なることもあるため使い比べてみるのも良いでしょう。
ただ成分も大切ですが、継続的に使用することが望ましいのでコスト面で続けられる商品を選ぶことも大事です。
また使用した際の使用感などの使い心地や自分の肌との相性が良いかどうかも選ぶ際の重要な指標になります。
M字ハゲの原因はまずはAGAが要因となることが多いです。
その他には遺伝や生活習慣、頭皮環境などさまざまな要因が重なって起こることもあります。
対策としては遺伝的な要素は変えることはできませんが、食生活や寝不足などの生活習慣の改善や育毛シャンプーや頭皮マッサージなどによる逃避環境の改善などがあります。
それでも一番効果が見込めるのはAGAの治療に準じて、内服薬や外用薬にて治療することが大切です。
若ハゲの原因は遺伝的要因が大きいと言われておりました。近年では遺伝的な要因よりも、生活習慣や頭皮環境などの影響が大きく関与していると言われております。
それに伴い、AGAの若年化と言われる現象が見受けられます。そのため若ハゲもまずは生活習慣の改善や頭皮環境を整えることが対策の初めの一歩となります。
その上でAGAに準じた治療も導入して、その効果を判断していきます。またストレスなどによる円形脱毛症が隠れていることもあるため注意が必要です。
フィナステリドはプロペシアのジェネリック(後発医薬品)になります。一般的にはプロペシアより安価なことが多いですが、配合されている成分は同じものになります。
フィナステリドは5α還元酵素2型を阻害する作用があります。酵素を阻害することでAGAの原因となるDHTという成分を抑制することができます。
それによりAGAの進行を遅らせることができます。また副作用に肝機能障害やリピドー減退などがありますが、副作用は少ない部類のお薬となります。
デュタステリドはザガーロのジェネリック(後発医薬品)になります。一般的にはザガーロより安価なことが多いですが、配合されている成分は同じものになります。
デュタステリドは5α還元酵素1型と2型の両方を阻害する作用があります。1型と2型の両方の酵素を阻害することでAGAの原因となるDHTという成分をより抑制することができます。
それによりAGAの進行を遅らせることができます。また副作用に射精障害やリピドー減退などがあり頻度は低いですが乳房の女性化などありますが、副作用は少ない部類のお薬となります。
プロペシアはフィナステリドという成分を含む先発品になります。MSD社の製品になるため、安心感があるとのことでプロペシアを好む方も多いです。
一般的にはジェネリック(後発医薬品)より高価なことが多いですが、配合されている成分は同じものになります。プロペシアは5α還元酵素2型を阻害する作用があります。
酵素を阻害することでAGAの原因となるDHTという成分を抑制することができます。それによりAGAの進行を遅らせることができます。
また副作用に肝機能障害やリピドー減退などがありますが、副作用は少ない部類のお薬となります。
ザガーロはデュタステリドという成分を含む先発品になります。GSK社の製品になるため、安心感があるとのことでザガーロを好む方も多いです。
一般的にはジェネリック(後発医薬品)より高価なことが多いですが、配合されている成分は同じものになります。
ザガーロは5α還元酵素1型と2型の両方を阻害する作用があります。1型と2型の両方の酵素を阻害することでAGAの原因となるDHTという成分をより抑制することができます。
それによりAGAの進行を遅らせることができます。また副作用に射精障害やリピドー減退などがあり頻度は低いですが乳房の女性化などありますが、副作用は少ない部類のお薬となります。
ミノキシジルは、発毛の促進作用が飲み薬です。日本では外用薬のみ認可がおりており、内服薬は未認可となります。AGAの治療において最も有効性の高い成分とも言われています。
ミノキシジルは、90ヶ国以上でAGA治療薬として認可されています。ミノキシジルは頭皮の血流を促し毛母細胞を活性化することで発毛効果を発揮します。
高容量を内服してしまうと血圧が下がってしまったり浮腫みなどの副作用が出ることもあります。そのため低用量から始めることをおすすめします。
フィナステリドとデュタステリドは共に5α還元酵素を阻害する作用のあるお薬となります。5α還元酵素には1型と2型の2種類があります。
フィナステリドは5α還元酵素の2型のみを阻害しますが、デュタステリドは1型と2型の両方を阻害する作用があります。
そのためフィナステリドよりデュタステリドの方が5α還元酵素をより強力に阻害する効果があります。ただフィナステリドよりデュタステリドの方が一般的には高価なことが多いです。
フィナステリドで効果が十分なこともありますので、フィナステリドから試されても良いと思います。
プロペシアとザガーロは共に5α還元酵素を阻害する作用のあるお薬となります。5α還元酵素には1型と2型の2種類があります。
プロペシアは5α還元酵素の2型のみを阻害しますが、ザガーロは1型と2型の両方を阻害する作用があります。
そのためプロペシアよりザガーロの方が5α還元酵素をより強力に阻害する効果があります。
ただプロペシアよりザガーロの方が一般的には高価なことが多いです。プロペシアで効果が十分なこともありますので、プロペシアから試すのもいいでしょう。
AGAは『Androgenetic Alopecia』の略称で、男性型脱毛症と言います。男性ホルモンや生活習慣、遺伝などが関与して発症すると言われております。
治療方法は内服薬や外用薬、注射、植毛などがあります。基本的な治療方法は、内服薬で進行を予防する『プロペシア』や『ザガーロ』、発毛を促進する『ミノキシジル』などがあります。
2種類を併用することもあれば、AGAの進行具合によっては片方のみを単剤で始めることもあります。その他に亜鉛などのサプリメントを処方するクリニックもあります。
AGAの原因は男性ホルモンや生活習慣、遺伝、ストレスなどが複合的に関与して発症すると考えられています。
男性ホルモンに対してはAGAの治療薬でもあるプロペシアやザガーロなどの内服薬が原因となる男性ホルモンの産生を妨げる治療が有効です。
生活習慣の乱れやストレスは食事や睡眠、適度な運動などで解消する必要があります。遺伝は変えられないですし、努力で変わるものではありません。
AGAの治療は内服薬が中心であれば、1ヶ月あたり数千円から2万円の間に収まることが多いです。
・オプションのサプリメントを含めた場合:
⇨費用は2万円を超えることもあります。
・メソセラピーという注射による治療:
⇨1回あたり数万円です。何度か処置を繰り返す必要あるので注意してください。
・植毛治療:
⇨最も高額で、数十万円から100万円を超えるような治療内容もあります。
・内服薬による治療:
⇨一般的で、相場は1ヶ月あたり数千円から2万円程度です。
AGAは進行性の疾病のため完治するという概念はありません。
そのため、AGAは進行を遅らせたり、「脱毛抑制」や「発毛促進」をコントロールすることが大切です。
また、発症したら終わりではなく、治療開始を検討して長くお付き合いしていくものになります。
完治しないことが原因で、精神的に負担に感じることもあるかと思いますが、白髪と同じで加齢の一部分と考えてください。
ただ治療法の選択肢もありますし、AGA治療をしているクリニックに相談して、
・ご自身に適した治療法
・ご予算を超えない治療内容
をお決めいただくのが大切です。
AGA治療の効果は、「効果を感じる人」と「効果を感じにくい人」がいます。
また、「プロペシア」や「ザガーロ」のように、進行予防に効くお薬のみの治療では、発毛をなかなか感じにくいことが多いです。
また内服薬にも、「反応が良い人」と「反応が悪い人」がいるので注意してください。一般的には、治療を開始する時期が遅くなればなるほど、反応が悪くなります。
副作用は少ないですが、「プロペシア」や「ザガーロ」はリピドー減退や肝機能障害が起こることもあるので注意が必要です。
一方で「ミノキシジル」は、浮腫みや動悸を感じる方がたまにいます。
AGA治療は保険が適用されません。
AGAの治療に使う内服薬は、いずれも保険適応外の医薬品であったり、厚生労働省の承認がおりてない医薬品を使用するためです。
そのため、AGAの治療は自費診療となり、クリニックによって多少の費用の違いが発生します。
保険適用外のため、一般的に医療費控除の対象にもなりませんが、明確な判断基準があるわけではないので、所轄の税務署に確認するのが確実です。
AGA治療を全てやめてしまうと、ゆっくりではありますが元の状態に徐々に戻っていきます。
そのため基本的には、継続的に内服薬を飲み続ける必要があります。
ただし、ある程度治療の効果を感じられた場合は、内服薬を減薬をすることは可能です。
ご自身に合った内服薬に絞り込むことで、最小限の内服薬のみで治療を継続でき、コストの削減もできます。
AGA治療で後悔する人もいらっしゃいます。
治療のために費用をかけて通院を続けたにも関わらず、思ったような効果が得られないときもあるでしょう。
AGA治療には、「反応が良い人」と「反応が悪い人」がいます。
反応が悪い場合は、費用や通院が無駄になってしまうことがあり、後悔したと感じてしまうこともあるので注意してください。
ただし治療を始めてみないと、効果の良し悪しは感じられないことが多いです。初期投資と割り切って、治療を始めてみるのが良いでしょう。
効果を感じない場合は、早めに見切りをつけることも大切です。
AGAオンライン診療について、デメリットはほとんどありません。
内服薬や外用薬による治療が中心であれば、オンラインでも相談もできますし、医薬品も郵送でご自宅に届きます。
一方で、「注射」や「植毛」などを希望される場合には処置が必要になるので、オンラインでは行えず、通院が必要になります。
一般的に、AGA治療は「内服薬」や「外用薬」から始めることが多いです。
まずはオンライン診療から始めてみると、ハードルが下がって受診しやすいというメリットがあります。
監修コメント掲載記事 |
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宮本 亜希子先生【Pillクリニック 院長・産婦人科専門医】
▼資格・所属学会など
・東京美容外科 婦人科医
・日本産婦人科学会 認定専門医
・日本女性心身医学会
・日本生殖医学会
・PILLクリニック新宿院長
▼プロフィール
2006年兵庫医科大学卒業。現在東京美容外科と分娩取扱クリニックで勤務。
専門は産婦人科全般で周産期、婦人科美容、エイジングケアなど女性の悩みに寄り添う。
性教育やHPVワクチンの普及、女性のQOLの向上にも尽力。
3児の母でもあり、自身の経験を生かし、診療やメディア活動も行なっている。
また、音声アプリclubhouseやTwitterのスペース機能、東京美容外科YouTube等で「あっこ先生」として
NGのないトークで人気を集めている。